足摺・夜釣りで「フエダイ」狙い。

8月10日 晴れ

暑い・・
グレイサキの釣果状況も芳しくありません。
いっそ、地獄の炎天下足摺・伊佐の「フエダイ」釣り!
昼3時渡礁〜翌朝までの夜釣り。
我が身を干して「あ〜、何でこんなにバカな私に生まれて来たんやろ〜」と再認識してみるのも良いのかも・・・?!
クーラー全開の部屋で考えました。
「フエダイ」=四国西南地方で通称「ナベワリ」と呼ばれ、人気のある魚です。
釣れ難いので「幻の魚」と言われているとか・・。

以前は武者泊、中泊周辺の夏の夜釣りで狙っていたそうです。
今は夜釣りは出来なくなっていますので、
尚更に地元の「おいちゃん釣師」の方にとっては
ノスタルジー満点の憧れの魚になってるんだそうです。

2003年8月

2003年8月
2003年夏。
謎カメと眞規さん二人で、
この「フエダイ」を一晩で20数枚釣って地元の話題となったそうな。

二人はクエ狙いで足摺伊佐へ。
前日から、クエ狙いのコマセを撒き込んでいて、
2日目も同じポイントを攻めたところ・・

このフエダイが入れ食い!!
50cmクラスの大型揃いでした。
以来、釣り仲間の間では
【フエダイ=幻の魚】神話は失墜してしまいました。

その時の磯は、情報を聞いた釣人から、
「眞規ちゃんバエ」と呼ばれるようになったんです。

真ん中が通称「眞規ちゃんバエ」。
本名「オンガク」です。
・・・と言うわけで
今日の狙いは、幻の魚「フエダイ」。


夏磯の飲料水は命の水です。

松岡釣具さんで小物を購入。
この日は日中の最高気温が
40度にもなりそうな
記録的な猛暑。
午後3時。

おバカ3人を載せた船は
土佐清水市の伊佐港を出発です。

岡野渡船さんでイザ出船!
「足摺岬灯台」。

船は足摺岬東側の
沖磯「シイガハエ」に直行です。
「フエダイ」は夜釣りが本番。

先ずは何より腹ごしらえ。
太陽も沈みかけて
私は今日もヤル気満々。
底物でフエダイ!


眞規さんはカゴ釣り仕掛け。
早速サバがヒット!
けど、なんか不満そう・・
謎カメは、
東側の突端で底物の用意です。
私もここで・・!

フエダイを狙って
エサの切り身作りです。
日が沈みかけた頃、
早速謎カメの底物仕掛けに
ヒットです。
正体はウツボでした〜。

・・残念。

今夜、初の大物です。
【石鯛竿/PEライン22号/ワイヤー38番ハリス/針石鯛用16号】
私の竿にも大物がヒット!

慌てて竿受けを外して体勢を取り直し、全身の力で竿を立てます。
謎カメがいないときに限って手に負えないヒット★
『ナントカしなきゃ〜〜!』
・・・・と思っていたら動画を撮っているではありませんか?!

せっかくですので、よろしければどうぞ・・
動画です→
カメラマンが不慣れなため縦横斜め・・ご了承下さい。
カゴを振っていた眞規さんも
サバの猛襲で上物を諦めて
底物に変更。


謎カメもハチマキ姿で
ヤル気満々。
石鯛針16号を呑み込んだ
美しいカサゴちゃんです。


それから夜半までは、
サメ、ウツボ、アナゴ・・、

入れ食い状態!


「磯の大掃除?!」
(リリースしたけど;;)
謎カメに釣られたサメちゃん
生きてるんですよー。
サメを抱くのも慣れたもんデショ?!

なんと謎カメは、
サメの猛攻に遭い、釣っては投げ
釣ってはリリース。
その数は7匹!

さすがの謎カメも朝方には
釣り場に座り込んでいました・・。
「カラン・・。」

謎カメが何か放り投げた。
拾ってみたけど・・・???


「ヤドカリだ!」
貝殻に付いたイソギンチャクに
針先が掛かってる・・
ここで気分一新の豪華晩餐会です。

腹が減っては・・ナントヤラ・・
お腹もいっぱい。
さあ〜第2ランド突入です。


ほどなく・・・、私の竿先に良い感じのあたりが!

やっと来ました。待望の『フエダイ』をゲットです。
やった〜☆
今夜はなぜか眞規さんは絶不調です。
ウツボを釣っては怒り、
トヘイ(ウミヘビ)を釣っては怒り・・で
一晩中「こんなん釣りにきたんやな〜い。」
と喚いていました。
私は朝方にも
良型のフエダイを追加です!
炎天下の磯に上がって丸15時間、
期待のフエダイは2尾のみでした。

しかし、
サメとの格闘や
10キロ級の超大物ウツボの出現など・・
(磯の上で針が外れて逃げて行きました。)

知らない間に時間は過ぎて・・・・
一睡もせぬままに朝を迎えました。


そろそろ迎えの船が来ます。
今日はこれでお終い。
今回は磯の帝王「クエ」釣り道具は持参しませんでしたが、
次は足摺岬の「大物のクエ」に挑戦です。

早朝6時ご来光と素晴らしい岬の景観を後しました。
田宮虎彦の「足摺岬」の一節です。
重たく垂れこめた雨雲と、果てしない怒涛の荒海との見境いもつかぬ遠い涯から、荒波のうねりが幾十条となくけもののようにおしよせて来ていた。そのうねりの白い波がしらだけが真暗い海の上にかすかに光ってみえた。それはうねりの底からまき上り、どうとくずれおち、吼えたてる海鳴りをどよませながら、深い崖の底に噛みついては幾十間とわからぬ飛沫となって砕け散った。にぶい地ひびきがそのたびに木だまのように尾をひいて共鳴りを呼んでいた。思わず私は立ちすくんだ。幾十条もの白い波頭が、身をよじらせながら絶壁に打ちよせてくるその速さが、私が毎日みつづけている青い色のついた夢の中の得体の知れぬものの速さに似ていたのであった。立ちすくんだ私を、ちぎれとんだ古綿のような雨雲が殴りつけていた。もし、あの死のうと思い立った旅で私が自殺することが出来ていたとしたら、その瞬間であった筈だ。だが、私は怒涛の中に身を投げるかわりに、ぬれそぼった身体を力なく後すざりした。


帰り道・・足摺港の波止で。
そのまま帰れば並みのおバカ。
しかし。
帰りの道中にフラリ・・・・足摺港の波止へ。
地元の小物釣りのおいちゃん達が竿を出してます。

眞規さんが「なにか大きいものが見えたっ!」
さらに周りをぐるりと見回し、「ココにある仕掛けは一溜りもないなぁ。」って!
それから私のヤル気に火が着いた〜!

場違いな大物用の豪竿を出していました。
謎カメの顔には
「そんな大物仕掛けでは何も食わんぞ?!」と書いてありました。
眞規さんは、「他の人帰り始めたし。止めといたら?!」と。

しかし、1投目。
なんと、置き竿をひったくる凄いアタリが

ところが・・・先手を取られて
根に張り付かれてしまいました〜。
しばらく、竿を絞って座り込んでいると、
いつの間にかたくさんのギャラリ−が増えてきました。

(もう・・切る?!)諦めかけると、
「横から引っ張れ」「緩めろ」「そっちには根がある!」
常連さんのご声援・・。

『ええい、こうなったらなんとしても姿を見るっ!』
私達3人は
波止の先端に座り込んでしまいました。

死闘2時間。

根競べの結果は、
「ヒブダイ」 70cm/5kg でした!
「あれ〜」とズッコケそうになるお暇なおいちゃんたちを後にして、今回のおバカ3人組の「足摺釣行」は無事に終了しました。